2025-05-17

クラシックルートで大無間山②(寸又峡温泉〜左岸林道〜大樽沢登山口〜大無間山〜小無間山〜卯山〜井川小中学校)

2日目。

夜明け前に雨が降り上がりきって、日も昇りきってからスタート。ここから登山口までは大崩落地点が待っているのを知っているからだ。暗い時間帯に踏み跡のない山を歩いても良いことないと学んでいた。だいたい、岩をもいで斜面を落ちかけたり、崩壊のふちを避けて斜面に入って猛烈な藪漕ぎに突っ込んだり...ね。今回は予備日もあるので急がずに。


右岸林道からぐるっと周回して左岸林道で戻る方に会った。この日はこの会話しかしなかった。あとはずっとダウンロードしてたアニメを流し続け、大声で歌いまくって動物対策。


これが崩壊斜面。去年みんなで行った時はこのまま行ったが、さらに突っ切らないといけなかったので、結局3人で話し合った結果、戻って高巻きしたんだったよな〜と思い返し、リベンジで突っ切りたい気もしたが、この後の行程も不確定要素があるので高巻いた。50分かかった。笑


なお、これが高巻きへの目印のテープ。景観に配慮した色使いとなっております。わかるかこんなの!って去年も思った。でも紛れてるくらいが、山の楽しみを残してくれているようで、ありがたい。


どうやら前回と同じところに降りられたようだ。案の定、足にはヒルがくっ付いていた。あああ懐かしい懐かしい夏が来るんだって感じだ。にしてもここのヒルは大きい気がする。


その後も林道が雪崩れてる箇所はあるものの通常運転で通過。


ゴロゴロが歩きにくいんだよなぁ〜


初夏!という雰囲気の左岸林道が続き...


たまに花も咲いていたりして、実はあと2週間早かったらお花見できるのでは!?と思ったりしつつ心地よい崩壊林道を進む。来年は花見しにこようかな?


そうこうしているうちに大垂沢橋に到着。
どっから入るん!と探していたら...


まさかのココでした。橋を渡ったすぐ右から右側に川を見ながら斜面をトラバース。左の尾根には上がらなくていい。出だしの崩れた木橋の通過が重いザックでは結構キツかった。なお帰宅してからネットで調べてみたら、6〜7年前に通過した人の記録があり、その時の写真ではちゃんと橋だった模様。
人が入らないって、こういうことなんだな〜。歴史を感じられる、イイ深南部。

その前にここで大無間越えに備えて水を補給。5.3リッター。今の時期でも1日2リッターは使うことが判明した。こりゃ夏は無理だな。いや夏は他の荷物が減るから同じか?


半信半疑で少しトラバースすると川を渡る橋が出てくる。この後は、ひたすらに地形図通りに登って行った。正解はわからないが、コルの少し西側の平らなピークの東端を狙って登り詰めていった。高原地図の裏面の破線ルートとは違う。変に斜面に行って行き詰まると危険なので、尾根を辿ることにした。途中でかつての登山道の痕跡である木の階段の残骸が数枚あったりはした。入っている人もいるんだろうけど、ほぼ踏み跡は消えており、地形で歩く楽しい感じだった。なお、登りが辛すぎて上に登り切るまで1枚も写真を撮っていなかった。

嫌なのかしら?嫌なのかしら?嫌なのかしら!?って哀ちゃん筆頭のセリフがエンドレスで流れ続けた。「揺れる警視庁1200万人の人質」がBGMだった。教えて...あげるよ...あの世でね。コナンくんで一番好きな場面かもしれない。

はい、話は山に戻ります。水に加えて深南部のお守り、ロープも重い。ハーネスは履いていた。どっちも使わなかった。チェーンスパイク、ゲイターも使わなかった。
全行程通して、ただの重り!!!!!爆

なお、登りはここが一番急登で、ストックではなくマイナスドライバーにすればよかったと心底思った。


樺沢ノコルの少し先。急に景色が変わって気持ちのいい雰囲気になった。これだけでもう来た甲斐があった!


明るい笹尾根を進む。


これが深南部の聖地の一つ、鹿の土俵場!本当は我らがバイブルの通りここでテン泊予定だったが、時間が早かったので少し先へ進むことにした。


もはや道は関係なく尾根伝いに進んでいたら三方窪付近に出た。青い看板が目に入り、見に行くとカモシカ保護地域。確かに昨日いた。肝心の三方窪はここのはずなんだけど...と思いながら辺りを見回しても絶対ここなのに看板が見当たらない。ないのか!?おそらく元々のルートは少し南にあるようで、一応行ってみたが倒木の藪藪で、落ち着ける場所もなかった。それにこっから上に行くにしても等高線が密過ぎる。


最初に出た場所に戻ると、ちゃんと看板があった。
ここに来るには今回のルートか、朝日岳から来るか、こっちに降りるかしかないけど、車だと周回ができないのであんまり来る人はいなそう。もったいない!


落ち着いたところで、記念撮影!

「5/4はホームズがモリアーティーとライヘンバッハの滝壺に落ちた日だし、その次の5/5はこどもの日と。そうかぁ5/3は憲法記念日だ...」(劇場版名探偵コナン『時計仕掛けの摩天楼』より)


確かに全部そうなんだけど、今日5/4はコナンくんの誕生日だからね!そして偶然にも今年の5/3も土曜日だった!偶然が重なることはよくある...いや白鳥警部ないよ?そんな偶然滅多にないよ!?


はい、熊よけに流し続ける音声ですが、今回はちょっとミスって『時計仕掛けの摩天楼』『ハロウィンの花嫁』『異次元の狙撃手』『揺れる警視庁1200万人の人質』を10回以上ずつ聞くことになり、まぁまぁ身につきました。




好きな雰囲気のここを、今夜の寝床とする!

なお、窪地のここでも風が強く、とてもじゃないけどこれ以上標高を上げて吹きっさらしの中テントを張るなんて考えられなかった。すぐに人のマネをするタイプなので、ペグを使うのはもうやめた。ペグが必要な明るい表参道のような山とは当分縁がなさそうだから。
予定の鹿の土俵場より進んだことだし、明るいうちに全てを済ませて就寝。しかし夜は寒くて全然寝られず、ザックに足を突っ込んだりジタバタしてしのごうとしたが、限界だった。予備で持ってきていたバーナーひと缶使って暖をとった。ぬくぬくにあっためてから意を決して外に出たら、星がめちゃくちゃ綺麗だった。月明かり以外、全く何もないのでそりゃ綺麗だ。いつぶりだろう、こんなにゆったりとした時間を感じたのは。

ぬくぬくのまま味噌汁飲んだりしながら朝方までぐっすり眠った。

次の日へ続く→

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